日本からアメリカへ来られたばかりの子どもたちの多くは、学校で英語がわからないために劣等感を持ち、自信喪失しています。大人でも全く会話言葉がわからなければ、過ごす時間が大変苦痛なように、子どもたちはより直接的に英語でのストレスを感じています。勉強面を進める前に子どもたちのメンタル面をまずケアし、自信をつけさせて、英語力を強化することが早急の課題になります。そんな状況で、英語以外の算数・国語などの他教科の学習が、どうしても日本国内の子どもたちに比べると遅れてしまうので、どうにか効率的な学習方法はないか。例えば、小5の子が小1からじっくりやれる個別学習でコンピュータ学習ということを考えたときに学習塾ペガサスを知りました。ペガサスの考え方を調べ、説明を受けた結果、「この学習システムを利用すれば、きっと子どもたちの学習の役に立てる!」と感じたことが加盟するきっかけでした。
進学よりも、子どもたちのメンタル面のケアと学習の遅れを取り戻すことに重点を置いて指導しています。また、英語への嫌気から自信喪失し、人の話を聞かなくなった子どもに対して、海外での経験をより将来に価値ある指標とできるように、英語検定の対策も実施しています。幼稚園児が英検3級、小学5年生が英検準1級というのも珍しくない事例です。特に苦労する面は、AD/HD(注意欠陥/多動性障害)やLD(学習障害)を持った子どもたちへの指導です。どの子どもたちにも「大いなる可能性」がありますので、時にあえて厳しい学習環境に置くことで、達成感や自信をつけさせる事を意識しながら日々指導しています。
引きこもりがちだった子が当塾に来るようになって、徐々に友達ができ、笑顔があふれるようになった時は、本当に嬉しいです。日本との違いは、アメリカでの日本人家庭では、家族が一致団結して英語やアメリカの風習、文化になれる必要があるので、例えば保護者が子どもに英語の本を読んであげたり、教科書を日本語に訳してあげたりなど、家族の学習面での関わりが深いということでしょうか。
通い始めの子どもは決して勉強に前向きな顔をしていませんが、目標を持ち、達成し、自信をつけていく中で、確実に子ども自身は変わっていきます。小1で家庭学習が5時間ということも珍しくありません。意欲と向上心に満ちた顔になっていきます。保護者の反響としては、「こんなに勉強するようになるんですね」と驚かれる場合が多いです。子どもたちの変化にも驚かれます。
現在、そろばん、日常英会話、ビジネス英会話、リトミック、英検対策、日本語、英文法、ペガサス学習塾、空手、よさこい、バスケットボール、バレエクラス・・・など、総合教育センターの位置づけで運営しています。これからは伸ばす部門はより専門化し、より質の高いサービスをできればと思っています。
海外で日本人が起業することは、決して楽な事ではありません。 海外の日本人の子どもを引き受けるということは、その子の保護者とも 一緒に克服していく意味があり、家庭教育も同時に引き受けるくらい気持ちが 必要です。 しかし、子どもたちが立派に日本国外で成長し、貴重な海外経験をもとに 帰国し活躍する姿を見られる時、この仕事にこれからも関わり続けようと 嬉しい気持ちに包まれます。